この時期、悩まされる人も少しずつ増えてくる花粉症についてです。気になる今年の症状にはどんな特徴があるのか。専門医に傾向と対策を聞きました。
「目のかゆみ」や「くしゃみ」、ひどい場合には「頭痛」などの症状が出る、つらい花粉症。【画像①】のような写真を見るだけでも、何だか鼻がムズムズしてきます。
今年の花粉症は「例年より多い」「症状が早めに出る」

今年の花粉の飛散量について医師は…。
(みやはら耳鼻咽喉科 宮原孝和さん)
「岡山県に関しては、今年も例年より花粉が多いと言われています。かつ症状が早めにでてきている、この2点が特徴ですね」

増える「子どもの花粉症」
岡山市南区にある、みやはら耳鼻咽喉科です。この病院では、先週から「スギ花粉症」の疑いがある患者が急増。最近は特に子どもの患者も増えてきているといいます。

(みやはら耳鼻咽喉科 宮原孝和さん)
「5歳~9歳の3割で、『アレルギー性鼻炎ある』というデータが出ていますね。統計上、日本国民の4人に1人が『花粉症がある』といわれているデータも出ていますので、結構な割合で(花粉症を含む)アレルギー性鼻炎自体もお子さんはあるということですね」

宮原院長によると、【画像②】のように、子どもの発症率は大人と変わらず、子どもは特に「集中力の低下」や「ちくのう症難聴」の原因に繋がる恐れが高いといいます。

岡山市では子どもは無料で診療を受けられるように
そんななか、実は子どもの医療費を巡って、今年から変化があったんです。岡山市が助成制度を拡充したことで、岡山県内では全ての市町村で小学生以下の子どもが、無料で診療を受けられるようになりました。

宮原院長は、これを機に一度症状が悪化する前に診療を受けてほしいと話します。

(みやはら耳鼻咽喉科 宮原孝和さん)
「スギとか何かとか、検査をしないと何の花粉か分からないんですよ。なので、検査を受けて初めて『スギ花粉症』『ヒノキ花粉症』、、、そういった花粉症が分かりますので、花粉症が気になったら、一度医療機関で検査を受けることをおすすめしたいですね」
