IAEA=国際原子力機関の事務局長は、ロシアによる侵攻から2年となるのを前にウクライナを訪れ、ロシアが占拠するザポリージャ原発を視察することを明らかにしました。

ウクライナ大統領府によりますと、IAEAのグロッシ事務局長は6日、訪問先の首都キーウでゼレンスキー大統領と会談し、ロシア軍が占拠する南部・ザポリージャ原発の安全状況について議論しました。

これに先立ち、グロッシ事務局長はハルシチェンコ・エネルギー相との記者会見で7日にザポリージャ原発を訪れ、ロシア側が雇用する少ない人員の中で原発を運営できるかどうかなどを確認することを明らかにしました。

また、来週にはロシアを訪れて、関係者と協議するということです。

ザポリージャ原発では、ロシアによる攻撃などで原子炉の冷却に必要な外部電源を失い、非常用電源に頼る事態が度々起きています。