EU=ヨーロッパ連合の執行機関EU委員会は6日、2040年までに温室効果ガスの実質排出量を90%削減することを加盟国などに勧告しました。

EUでは、2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする目標を掲げていて、EU委員会は6日、目標達成を軌道に乗せるため、2040年までに1990年比で90%削減することを加盟国や議会に勧告しました。

実現に向けて、再生可能エネルギーの普及などエネルギーの脱炭素化を進める方針を示し、担当者は「ヨーロッパが世界の気候変動対策を主導し続けているという世界へのメッセージだ」と強調しています。

EUの環境規制をめぐっては、農家の人たちが「厳しすぎてコスト高につながっている」と反発していて、6月に行われるEU議会選挙では、極右政党が不満の受け皿となり、支持を広げる可能性があると懸念されています。