宮城県石巻市中心部で、かつて映画館があった建物を活用したビールの醸造所が完成し、初めて出来上がったクラフトビールの販売が18日から始まりました。

完成したのは、「ISHINOMAKI HOP WORKS」と名づけられた醸造所です。18日は、出来上がったばかりのクラフトビール、「巻風エール」の販売イベントが開かれました。

醸造所は、石巻市北上町でホップの栽培を続ける地元の一般社団法人が、2017年まで映画館があった建物を改修し整備しました。これまでは、岩手県の醸造所にビールの生産を委託していましたが、自前の工場からの出荷が可能となりました。年間40キロリットルの醸造を目指しています。

地元の人:
「待ってましたという感じ。フルーティーな感じで苦みはない」


イシノマキ・ファーム・高橋由佳代表理事:
「試行錯誤をしてようやく出来たビールなので、本当に一番おいしいビールが出来た。震災後から今までエールを送ってもらったので、今度は私たちが新しい風を巻き起こしてエールを送りたい」


石巻で初めての醸造所でつくられたクラフトビールは、地元の酒店やJR仙台駅などでも、19日から販売されます。