新潟県の県央地域の救急医療の核となる県央基幹病院がいよいよ3月に開院します。4日に竣工式が開かれ、真新しい建物と最新の医療設備が関係者や地元住民らにお披露目されました。

三条市に完成した済生会 県央基幹病院。竣工式には花角知事や三条市、燕市の行政関係者らが出席し完成したばかりの病院内を見て回りました。

1000年に一度の水害を想定し、診療機能は全て2階以上に設けられました。

こちらは、患者をすぐに運び込めるように救急車が横付けできる救急外来です。複数の患者が運ばれてきた際に効率的に処置ができるように、医師や看護師が部屋全体を見渡せる設計になっています。

そしてこちらは手術室。
【県央基幹病院院長予定者 遠藤直人さん】「いろんなモニターがたくさんあって、心臓とか呼吸とかをモニターで」

燕労災病院と三条総合病院が統合した県央基幹病院には地域の救急医療や高度で専門性の高い医療の機能が集約されました。

県央地域では年間8000件ほどの救急搬送がありますが、地域内の病院だけでは対応できずおよそ25%が地域外に搬送されていました。

県央基幹病院の誕生により救急搬送の95%を地域内で受け入れられるようになるとみられています。

【県央基幹病院院長予定者 遠藤直人さん】「この新しい病院を十分に活用して、地域の医療、地域の方々の願いに応えるべきだと思っています」

4日は一般向けの内覧会も行われ、多くの人が訪れていました。
【訪れた人は】「ここのところ母が救急搬送という事態が何度かあったので、そこはぜひ安心材料になってもらいたいと期待しています」

県央基幹病院は3月1日に開院し、外来診療は4日に受け付けを開始します。