党内の派閥による裏金事件を受け、自民党はきょうも安倍派の議員らへの聞き取りをおこないますが、思うように進まず、関係者には焦りの色も見えています。

きのうは都内のホテルで森山総務会長や小渕選対委員長らが2つのチームに別れ、弁護士を交えて安倍派議員の聞き取りをおこないましたが、きょうは渡海政調会長らのチームも加わり、3チームで聞き取りを行う予定です。

派閥から受け取ったキックバックの「金額」や「使いみち」のほか、「不記載の経緯」などについて聞き取りをおこないますが、二階派の議員と合わせおよそ90人いる対象のうち、これまでに聞き取りがおこなわれたのは20人程度にとどまっているとみられます。

関係者によりますと、当初予定されていたペースでは進んでいないということで、あす以降も聞き取りを行いますが、週内に取りまとめができるかは微妙な状況です。