地震で倒壊した石川・珠洲市の温泉施設が、かろうじて湧き出る源泉からホースを使って“復活”。一番客は、入浴中に地震で亡くなった常連客の遺族でした。

被災した温泉 再開後最初の客は…

折れそうな心を奮い立たせるようなエンジン音。

宝湯4代目 橋元宗太郎さん
「源泉があるんですがそこが湧き続けていて、エンジンポンプで宿泊施設の家族風呂に(温泉を)送っている」

橋元宗太郎さんは、101人が亡くなった石川県珠洲市にある温泉施設・宝湯の4代目です。

1か月前の地震で温泉施設が倒壊。当時、宝湯にいた常連客の石山富造(82)が地震に巻き込まれ亡くなりました。

橋元宗太郎さん
「おじいちゃんも寒かったでしょうし、温まって成仏してほしいなと」

かろうじて湧き出ていた源泉から、別館の浴槽にホースでお湯をため、亡くなった石山さんの孫とひ孫を、再開後最初のお客さんとして迎えました。

橋元宗太郎さん
『温かくて上がったあとも湯冷めしない』と喜んでくれたので、笑顔で答えてくれたので。これからずっと入りに来てほしいですし、温かさを届けていけたらと思います。それが自分の使命だな、と思って。悲しいですけど自分も泣いていられないし、頑張っていきたいですね。」