全国の運送業者が加盟する団体と高知県が南海トラフ地震などの大規模災害時に備蓄品や支援物資などを迅速に届けるための協定を結びました。

県と協定を結んだのは物流に関する支援や人材育成を行っている「AZーCOM丸和・支援ネットワーク」です。「AZーCOM丸和・支援ネットワーク」にはおよそ1900の運送業の企業や事業主が加盟しています。5年前から災害時に必要な物質を届けられるように各都道府県と協定を結んでいて、高知県が25件目です。この協定により南海トラフ地震などの大規模災害が発生した場合県からの要請を受け、物資の輸送や調達、物資を集約する拠点の提供などで協力することになっています。

(AZーCOM丸和・支援ネットワーク 和佐見勝 理事長)
「仕事柄、(運送の)ノウハウを持っていますので、それを生かして行政・自治体の皆さまにお手伝いをしていく」

この後、運送会社の社員らと県の職員による意見交換が行われました。参加した社員から能登半島地震での実例が挙げられ、道路の寸断だけでなく燃料の給油でも渋滞ができ物資の輸送がより困難になること、道路の状態によっては2トントラックも通れないことなどが共有されたということです。県は今後、これらの意見を踏まえ災害が発生した際の行動計画に役立てる考えです。