ウクライナ戦争は膠着状態が続いている。西側の支援が先細る中、ウクライナは今どう戦っているのか…。そして、「私が大統領になったら24時間以内に戦争を終わらせる」と公言するトランプ氏が返り咲いた時、どうやって戦争を終わらせるのだろうか?
番組ではウクライナ政府の安全保障の要であるダニロフ国家安全保障国防会議書記に単独インタビューした。

「残念ながら奇跡は起きなかった…」

去年始まったウクライナによるいわゆる反転攻勢は思うような成果は見られなかった。結果、南部戦線は膠着し、東部戦線はロシアが押し気味と伝えられる。しかし、去年から今年にかけてロシア国内でドローンなどによる攻撃とみられる被害が各所で続いている。

ウクライナ国家安全保障国防会議 オレクシー・ダニロフ書記
「戦況は非常に厳しいです。しかし戦地の状況は毎日変わるということをご理解いただきたい。全世界が注目した反転攻勢は奇跡が起きるという期待があったが残念ながら奇跡は起きませんでした。私たちはそれを認めています…しかし、これで私たちが敗北したわけではありません。このテロリストこの侵略者から我が領土を奪還するためにはもっと時間がかかるということです」

そして今のウクライナの状況についてこう語った。

ウクライナ国家安全保障国防会議 オレクシー・ダニロフ書記
「残念ながら弾薬が不足している。前線が求める弾薬量を満たしていない。だがウクライナの兵士たちは我が領土の為に勇敢に戦っている。各国が弾薬供与の約束を果たすのを待っている。そうなれば状況は改善されると確信している」

弾薬が不足する中、どのように戦っているのか尋ねると、ある作戦を明かしてくれた。