ロシアによる“子ども連れ去り”問題の解決を求める会議がラトビアで開かれ、ウクライナに帰国した子どもたちが自身の体験を語りました。

記者
「会議にはこの問題に取り組んでいるゼレンスキー大統領のオレナ夫人も参加しています」

“子ども連れ去り”問題の解決を求める会議は1日までの2日間、ラトビアの首都リガで開かれ、NGOの協力などでなんとか帰国を果たした子どもたちが壇上にあがり、自らの体験を語りました。

マリウポリ出身 イリヤ君(11)
「(入院先の)医者から『ウクライナに栄光あれ』ではなく、『ロシア連邦のウクライナに栄光あれ』と言いなさい、と言われました」

ハルキウ出身 ベロニカさん(14)
「(ロシアにいる子どもたちに)『世界に助けを求めて』と伝えたいです。きっと助かる道が開けるから」

ウクライナ政府によりますと、侵攻開始後、ロシア側に連れて行かれた子どもの数はおよそ2万人で、このうち帰国したのは2%に満たない388人にとどまっています。