埼玉県のいちごが「日本一おいしい」と言われていること、ご存知でしたでしょうか?そして、そのいちごをひっさげて、埼玉県が王国に挑んでいます。
かつては作付け全国1位だったが…“量よりも質”にシフト!
上村彩子キャスター:
埼玉県が、最もおいしいいちごを生産する県として、「プレミアムいちご県」に認定されました。
認定したのは日本野菜ソムリエ協会です。この協会が、最もおいしいいちごを決定する大会を、2023年に2回開催しました。

まず1つ目が、2023年2月の「第1回全国いちご選手権」。最高金賞を受賞したのは「あまりん」です。
そして、12月に「クリスマスいちご選手権」を開催。こちらで最高金賞を受賞したのは「べにたま」ということで、2つの埼玉オリジナル品種が、それぞれ1位に輝いたんです。2つとも1パック1000円以上という、まさしくプレミアムないちごです。
では、そもそもなぜ、埼玉で日本一おいしいいちごが生まれたのでしょうか?

あまりん・べにたまを育成する埼玉県農業技術研究センターによりますと、1970年代、いちごの作付けが、埼玉は全国1位だったそうです。
しかし、全国のビニールハウスの導入の波に乗り遅れてしまって、上位から転落。数あるいちごに埋もれないために、量よりも質、つまりおいしさを追求した結果、おいしいいちごが生まれたということです。
そのおいしいいちごをひっさげて、日本一の埼玉が、生産量1位の栃木県に挑みました。

埼玉県の大野元裕知事は「いちご王国を掲げる栃木県に、日本一おいしいいちごの産地として売り込みに行きます」と宣戦布告。1月14日には「いちご王国・栃木の日」という栃木の誕生150周年を祝う一大イベントがあり、栃木県庁で埼玉のいちごを販売したんです。

栃木県の福田富一知事は、挨拶で「(全国いちご選手権で)栃木県は二番手でした」としたうえで、「『埼玉も混ぜろ』と知事が言って参りましたので、埼玉県自慢のいちごも販売しています」と、余裕の受け答えもみせました。

そして、県の担当者の方にそれぞれお聞きしたところ、埼玉県は「正直いって味は埼玉が勝ってます」。栃木県は「私どもも食味には自信を持っています」と、お互い一歩も譲りません。
第2ラウンドか!?という情報も入ってきています。なんと、「埼玉いちご祭」が2月10日・11日に開催されるのですが、こちらに栃木県のいちごも参戦予定だということで、この戦いがどうなるのか、Nスタとしても注目したいと思います。
ホラン千秋キャスター:
本当に今、各自治体はいちごだけに限らず、さまざまなフルーツや野菜をブランド化させようと、ファンを増やそうと頑張っていますけれども、消費者としてはおいしいものが増える一方なので、嬉しいなという気持ちですよね。

田中ウルヴェ京 スポーツ心理学者(博士):
両方ですよね、食べ比べができる。私、いちごはもう小さいころから大好きで、本当に小さいころはかなり酸っぱいいちごもたくさんあったイメージですが、本当に今はおいしいですよね。