離島の活性化を図ろうと、フェリーなどの旅客運賃を無料にするキャンペーンがきょう(1日)から香川県丸亀市で始まりました。これに合わせて、島でも観光振興に向けた様々な動きが出てきています。
(チケットカウンター)「はいどうぞ」
(利用者)「これ無料でかまわんの?ありがと」

(茅原淳記者)
「きょうから始まる離島航路運賃無料キャンペーンは、こちらのチケットをもらって利用します」

キャンペーンは、丸亀市が市内の5つの島の活性化と、閑散期の離島航路の利用促進を図ろうというものです。午前の本島行きの便には、早速キャンペーンを利用して島を訪れる観光客の姿がありました。

(大学生)
「無料って聞いたらちょっと魅力的に感じちゃうんで来ちゃいますね」
「ネコがいるってうかがったので、その辺を見に行けたらなと思います」

瀬戸内海・塩飽諸島にある本島は、戦国時代に活躍した塩飽水軍が本拠地を置いた島として知られ、国指定の史跡、塩飽勤番所跡には信長・秀吉・家康の朱印状が残されています。
戦後間もない時期には、約3900人が住んでいましたが、今の人口は250人あまり、空き家も目立ちます。


(本島の住人)
「今はもう高齢者の方ばっかりなんで、そういう祭りごとが各地区でできなくなる状態なんです。こういうところで子育てをしたいという方がいっぱいおられたらいいなと思います」

本島の若手漁師・大石さんは、訪れた人に島でとれた魚の魅力を知ってもらおうと、キャンペーンにあわせてレストランの営業を始めました。
(大石一仁さん(27))
「お魚のおいしい食べ方であったりとか、本島でしか見れない景色というのがたくさんあるので、島を盛り上げていきたいという思いがありますね」


丸亀市は企業版のふるさと納税を活用して取り組んでいます。
(丸亀市離島振興 長樂史子室長)「丸亀市の島に住んでみたいなとか、来てみたいなと思う人を多く増やしていきたいと思ってます」

行政と企業、地元の人たちが一体となって取り組む離島航路運賃無料キャンペーンは、2月29日まで行われます。
