能登半島地震の発生からで1カ月です。新潟県内では、いまだに被害の全容が分かっておらず地震の爪痕も消えていません。被災地の今を取材しました。
新潟市 西区寺尾では、1日も歩道の修復工事が続いていました。
【記者リポート】「こちら地震による大きな被害を受けた郵便局の駐車場です。1使用できるにはまだ時間がかかりそうです」

新潟西郵便局は地震による液状化で停めてあった車が噴き出した土砂に沈んでいました。1月9日に営業を再開しましたが駐車場が使えるようになるめどはまだ立っていないということです。

【記者リポート】「新潟市 西区 善久地区です。道路の亀裂に垂れ下がった電線、こうした光景は発災当時と変わっていません。圧倒的に泥が少なくなっていて今は乾いた砂になっています」
西区 善久地区も液状化により住宅が大きな被害を受けました。今問題になっているのがこの乾いた砂です。

【住人は】「砂というよりも粉という感じで、車もすぐ埃っぽくなりますし、汚れます」

住宅や車に砂が着き何度も洗い流さなければいけません。自宅が傾いてしまったこちらの男性は1日の午前中に「り災証明書」が交付されました。判定は「半壊」でした。
【住人は】「(住宅を)一応直すつもりではいる。特にリビングとか普段生活で使う頻度の高いところですね。そこの分だけでも平らに」
生活再建のために欠かせない罹災証明書。新潟市では2月1日までに1万1495件の申請がありましたが交付は932件にとどまっています。

Q 「復興復旧に向けて進んでいると感じますか?」
【住人は】「うん。多少は泥がなくなったけどね。ただそれだけだね。こういう道路はいつ(工事を)するのかどういうのか分からない」
Q「そこが不安なところ?」
【住人は】「そうそう。だって下水だってまともじゃないですよ、本当は。下のほうに沈んだりいろいろしてますからね」

住人たちは復旧に向けての道筋だけでも知りたいと話していました。