国連機関「UNRWA」職員がハマスのテロに関与か

小川彩佳キャスター:
深刻な状況が続いていますが、今ガザではイスラエル側による攻撃で犠牲となっている方が増え続けていますね。

藤森祥平キャスター:
国際的な支援が必要な中で、大変心配なことが起きています。

2023年10月にハマスによるテロが起きました。その中で、国連機関「UNRWA」の職員がそのテロに関わった疑いがあるということが、イスラエル側の情報提供によってわかりました。

国連が調査した結果、関与した疑いのある職員12人のうち9人を特定しており、国連のグテーレス事務総長は「テロ行為に関与した職員は刑事訴追も含めて責任を問う」とコメントしてます。

この「UNRWA」という機関は長い支援の歴史があり、1950年から活動しています。

パレスチナ難民に対する教育や医療、食料などの支援を行っている国連の機関です。ガザ地区にいる職員の数は約1万3000人このうちの約9割がパレスチナ難民だということなんです。

今回、テロに関わったとされている12人のうち7人がUNRWAが運営している学校の教師だということがわかりました。

23ジャーナリスト 須賀川拓 記者:
これは私達、記者はもちろん、一般の方々も聞いて非常にショッキングな情報だと思います。実際、国連機関の職員が、しかもこの人の命に関わることで、今回追求されている。これは非常に信頼を揺るがす事態でもあるというわけなんですよね。

ただそれと同時に、やっぱり考えなくてはいけないのは、200万人以上いるガザの一般市民、この命ももちろん大事です。今、UNRWAの約1万3000人のうち、ほんのわずかな人たちがハマスと関与を持っていた、もしくはイスラエルの影響に関わっていたとしても、UNRWAが支援してるガザ(パレスチナ)の約200万人というのは、ものすごく大事なわけなんですよね。