今なお続くイスラエルとハマスの戦闘。なかなか見えてこなかったガザ被害の実態を、東大の研究チームが衛星を使い調査しました。さらに、ガザで活動する国連機関の職員が、去年10月のハマスによる襲撃に関わっていたという疑いも。戦場記者・須賀川が解説します。
衛星画像で見るガザの“変わり果てた姿”

パレスチナ自治区・ガザで「日常」となった「景色」。それは、人々のすぐそばでも。

戦闘から3か月あまりの間に、この町で起こったことは何か。東京大学大学院の渡邉教授らが衛星画像で分析を行ったところ、民間施設に対する攻撃の実態が見えてきました。

東京大学大学院 渡邊英徳 教授
「ここが拠点になっているインドネシア病院ですが、そのすぐ近くまで地上侵攻の土塁(土の防壁)が侵攻していて」
また、学校の近くでは…

研究室の学生
「18m程度のクレーターがございます。2000ポンド爆弾だというふうに考えられています。イスラエル軍はこれを既に10月から200発以上、ガザに落としている」
2000ポンド爆弾(炸薬量1キロ)を使った実験映像があります。

23ジャーナリスト 須賀川拓 記者
「周りの砂はこんなに濡れているのに、一瞬の熱で乾燥して…」
ガザの市街地では、炸薬量約430キロの2000ポンド爆弾が次々と投下されたのです。

今回の調査で、日本が支援している学校や病院など、少なくとも11の施設で被害が確認されています。