2つの商業施設のうちEDENについて専門家は、「青葉通が抱えている課題」が閉店の背景にあると分析しています。


地方の公共交通に詳しい宮城大学の徳永幸之教授
「EDENのほうは、青葉通が地盤沈下しているというか、そこを歩く人が減ってきている事が大きな要因」
「バスプールや、(高速バスの発着所が)東口に移動してきているので、それに伴って人の流れも変わってきている。駅から名掛丁、中央通りにかけての流れ、パルコ2への流れ、東口への流れ。その動線から若干外れてしまっているところがあって、集客は苦戦する」


仙台駅周辺では、人の流れが青葉通以外に分散していて賑わいづくりが難しくなっていると徳永教授は指摘します。
「青葉通全体がいま、再開発がなかなか進んでいないという中で、地域全体の問題として捉える必要がある」
「交通の結節点ということで、人が集まるポテンシャルが高い地域。そこを活用しないのはもったいない。すぐ再開発が進めばそんなに人は離れていかないが、長期間そこに何もない状態が続くと、別の商業施設を中心にしたライフスタイルが確立してしまうので若干懸念はある」


また、「アリオ仙台泉」について徳永教授は、「車での来店が不便だった」と分析したうえで立地は良いので人の流れを維持するためスピード感のある再開発が必要と話していました。