罪を償った後もつきまとう「依存」という病
6年前に仙台ダルクに入所し、現在は仙台市内で一人暮らしをする野村さん。ダルクの職員として、同じ境遇の仲間を支える一方、自身も日々、回復プログラムに取り組むことで覚醒剤を絶つことができています。「依存症」と向き合い続けないと、ちょっとした「きっかけ」で再び手を染める可能性があると野村さんは受刑者たちに伝えました。

野村一史さん:
「なんかうまくいかなかったとかちょっと失敗したとか、仕事そのものというよりそういう小さいものが引き金として機能してそれが薬に繋がっていく可能性がある、ということだけは忘れずに仕事をしてほしい」

50代の受刑者:
「知らず知らずにストレスが溜まったりとか、そいうのを気を付けて自分自身把握できるようにしていかないといけないと思った」
刑務所で罪を償ってもなお、まとわりついてくる「薬物依存」という病。
依存者たちは、一日一日を懸命に過ごしています。

野村一史さん:
「一人ではやめられないので、みんなでやめていく。社会に出て行って仲間と関わりを持ちながら社会生活を送っていくのが目標です」