「断薬日数」を数える理由

回復プログラムの中で「断薬日数」を聞くのには理由があります。

50代の受刑者:
「例えば私の場合だと(断薬日数が)382日なんですけど、あと400日まで頑張ろうとか1つの目安になります」
60代の受刑者:
「断薬日数が1079日です(周りが拍手)」

仙台ダルクの職員で、自身も覚醒剤に依存した経験がある野村一史さん。野村さんは、自身の経験を受刑者に伝えるため、刑務所でのプログラムに参加しています。一方で、この時間が自分の過去を見つめ直す機会にもなっています。

野村一史さん:
「完全な回復はないので私自身もメッセージを届けながら『自分って昔、ひどかったな』と確認しておかないと」

この日、刑務所で開かれたプログラムのテーマは「仕事と回復」です。