昨年、遮断機が下りないまま列車が踏切に進入する事象が相次ぎ、四国運輸局から改善指示を受けたことでん。きょう(31日)、今後の改善策を報告書として提出しました。

高松琴平電気鉄道=「ことでん」では2015年以降、踏切の遮断機が下りないトラブルが17件発生していますが今回、提出されたのは2018年と昨年発生した2件に対するものです。
(茅原淳記者)「今回の改善指示は2018年8月に今橋踏切で発生した無遮断事案の再発防止策がとられていなかったとして出されていたものです」
2018年における事案を巡っては、これまで遮断機の最大上昇時の点検が再発防止策とされていたものの、マニュアルに実施時期が明記されていなかったため実施されておらず、今後は点検を1年ごとに実施することが記されました。
また昨年8月琴平線円座踏切で発生した事案では、遮断機を制御する部分にアリが侵入したため作動しなかったとして制御部分を侵入対策を講じたものに交換したということです。

(高松琴平電気鉄道 植田俊也社長)「計画的な設備投資と更新修繕により踏切設備の健全な維持・更新を推進し二度と同様のインシデントが発生しないよう全社をあげて取り組んでいくと」
ことでんは保守・検査業務の人員を12人から16人に増やし、踏切に異常が発生した場合、列車を自動的に停止させるATS装置を来年度までに主要な25の踏切に導入するとしています。報告を受けた四国運輸局は「再発防止の取り組みを定期的に確認し必要に応じ指導を行う」とコメントしています。














