柏崎刈羽原発に出されていた事実上の運転禁止命令が解除されたことを受け、東京電力が30日、柏崎市で住民説明会を開きました。

テロ対策の改善状況などを説明するため東電が30日夜に柏崎市で開いた説明会。28日の刈羽村に続き県内2か所目の開催で、住民149人が参加しました。

会場からは福島第1原発の事故後、柏崎刈羽原発で全号機が停止して12年近くが経過する中、「運転員の能力」を問う声が上がりました。

【住民は】「もう十何年も動かしていない原発だし、(過去に)地震に遭った原発なので、ただマニュアルに合ったただけの運転で運転できるはずがないと思う」

【柏崎刈羽原発 稲垣武之 所長】「シミュレーターを使って(訓練を行い)、マニュアルを読まなくても動けるというところまでやる」

また、能登半島地震を受けて東電が「新たな知見が得られれば取り入れる」と説明したことについては…

【住民は】「東京電力自ら調査をする意向はあるのか。新たな知見が明らかになるまでは、原発を動かそうという再稼働の動きは凍結するべきだと思う」

こうした住民の意見に対し、東電は「再稼働へ向けて一歩一歩、着実に進めていく中で新たな知見が出てくれば立ち止まる必要はある」と述べました。