クマノミたちのヒエラルキーとは

そのヒエラルキーの序列は体格の差によって決まります。体格が最も大きなメスが最上位になり、侵入者に攻撃をしたり、幼魚が大きくなってくると、イソギンチャクから追い出すといった主導的な行動を起こすといいます。

今回明らかになったクマノミの生態を通して林博士は、「クマノミは、イソギンチャクと共生関係を築くため、研究対象として興味深い生物です。しかし、この研究が示しているのは、海洋生態系の生物一般について、私たちの知らないことがまだまだたくさんあるということです」と話しています。

私たちが予想もしていない能力を有している生き物たち。今後も新たな驚くべき生態が発見されるのでしょうか。

※OISTから訂正のリリースがありクマノミの帯模様への反応について、一部修正を行いました。(2月2日午前10時45分)