“うっちー”と愛称で呼ばれ、銭湯や飲食店には顔なじみも

長い逃亡生活は、桐島 容疑者が21歳のときに始まりました。

神奈川県藤沢市に実家がある男性が、男の姿を最初に見たのは、「40年くらい前」だったそうです。

近所に住んでいた人
「(桐島 容疑者とみられる男が)30歳くらいかな。あんちゃんという感じで、自動販売機の返却口とかによく手を入れて、じゃら銭を探しているのを何度か見たときに、あれ、お金に困ってんのかな、って。それは何度か目撃して」

男は、藤沢市内の工務店に、住み込みで働いていました。
そして、自身の名前を「内田洋」と名乗ったのです。
男は、“うっちー”、“うーやん”と愛称で呼ばれ、周囲に溶け込んでいきます。

10年以上通っていた銭湯で、顔なじみもできました。

銭湯の常連客
「いつもニコニコしている。優しそうな感じの人だった」

知人に囲まれながら撮影された写真では、“満面の笑み”。

さらに、常連だった飲食店で、祝い事があれば、自分が持っていた映画のビデオテープやDVDを相手に贈ったこともあったといいます。

また「結婚したい」「子どもがほしい」とも話していたそうです。

ただ、不便もあったようで、店の従業員は…

飲食店の従業員
「歯医者も行けないから、ほとんど歯もない。食べるのも、めちゃくちゃ柔らかいものしか食べない。豚の角煮とか」

店では、こんな一面も…

飲食店の従業員
「(どの国のことか不明だが)政治の話もするし、それに対し『あいつらパーだから』みたいな会話をした。そのときに、他のお客さんと喧嘩した。人種の話になったときに、グワーってなった」