災害時に役立ててもらおうと避難所に指定されている高知県土佐市の公民館に、感震ブレーカーと防災ラジオが寄贈されました。

土佐市の出間公民館に感震ブレーカー1つと防災ラジオ3台を寄贈したのは県電気工事業工業組合です。土佐市の指定避難所で感震ブレーカーと防災ラジオが設置されるのは初めてです。

感震ブレーカーは震度5強以上の揺れを感知すると3分後に自動で電気回路を遮断する装置で、災害時の「電気火災」の防止につながります。

多機能防災ラジオは、手回し用のハンドルとソーラーパネルで充電することができ、ラジオやライトとしてだけでなく、携帯電話などへの給電も可能です。

寄贈式に参加した地域住民たちは、感震ブレーカーの仕組みやラジオの使い方などを教わっていました。

(高知県電気工事業工業組合 青年部会 原康展 部会長)
「地域の避難所が皆さんの避難所として機能できる最低限の商品だと思って寄贈した。(災害時には)停電も考えられる。そのなかで情報が入ってこないことはすごく不安になると思う。自分の家にも取り入れてもらって地震の被害は少ないに越したことはないので皆さんの防災意識が変わればと思っている」

県電気工事業工業組合ではこれまでに県内の学校や公民館に160台のラジオなどを寄贈していて、これからも、こうした活動を続けていきたいとしています。