皆さんは「夜間中学校」をご存じでしょうか。
夜に授業が行われる中学の夜間学級のことで、中学での学びが不十分だった人の「学び直し」や、外国籍の人が日本語を学ぶ場などとして、近年、全国で相次いで開校されています。

長野県でも設立の検討が進められている夜間中学。
設置を望む当事者の思いを聞きました。


上田市役所で非常勤職員として働くブラジル国籍の比嘉マリソルさん53歳。

英語やポルトガル語を使い、外国人の様々な手続きを担当しています。

日本で暮らし始めて26年、今でも日本語でうまく表現できない歯がゆさを感じると話します。


比嘉マリソルさん:
「自分の国の言葉で色々言えるけど日本語で言えなくって、話したいけど言葉がない、語彙が足りない。地震の時もそうだし病気があるときには病院に行きたいけど、どう伝えたらいいか自分の症状を。無知という感じ。何もできない人だよね、という」

マリソルさんが夜間中学の存在を知ったのは5年前、ある雑誌がきっかけでした。


比嘉マリソルさん:
「ポルトガル語の雑誌がある、色々なお店で読める雑誌があって、私はその雑誌をずっと持っている。あの記事が2019年、その当時には夜間中学が日本には33校ありました。長野県にも、もし運がよければ上田市に学校が来るんじゃないかとずっとずっと期待しています」