新潟市は30 日、能登半島地震で大きな被害を受けた坂井輪中学校の校舎の一部を解体する方針を固めました。建て替えの方法は今後、検討するとしています。
【委員】「南側は全て解体するということですか?」

【新潟市教育委員会事務局 施設課 石川俶朗 課長】「今の予定では全て解体する予定でございます」

この方針は30日に開かれた新潟市議会の常任委員会で新潟市が示しました。坂井輪中学校の南校舎は建物を支える杭にひびが入ったり、傾いたりして使えなくなっていて、

現在も3年生は新通小学校で、1、2年生はオンラインで授業を受けています。

新潟市は早ければ今年度中にも南校舎の解体を始め、建て替えについては場所や規模などを検討していくということです。

【新潟市教育委員会事務局 施設課 石川俶朗 課長】「体育館の改修、仮設校舎に関しましても一日でも早く建設し、子どもたちがしっかりと授業できるようにしていきたいと考えております」

一方で、坂井輪中学校は避難所に指定されていますが、市議からは今後、大きな地震が起きた際、中学校に避難しても大丈夫かという疑問の声が上がりました。

【新潟市教育委員会事務局 施設課 石川俶朗 課長】「北校舎、管理棟に関しましては大きな被害を受けた南校舎から一定程度距離が離れております。使用は可能だと考えておりますが、避難に関してはよく関係課とも話をしていきたいと思っております」

新潟市は30日に提出した今年度の補正予算案に坂井輪中学校を含む89の公立学校などの修繕費用として、およそ13億円を盛り込んでいます。
