岸田総理は衆議院本会議で施政方針演説を行い、憲法改正について「あえて自民党総裁として申し上げれば、議論を前進させるべく最大限努力したい」と異例の言及をしました。

岸田総理
「あえて自民党総裁として申し上げれば、自分の総裁任期中に(憲法)改正を実現したいとの思いに変わりはなく、議論を前進させるべく最大限努力したいと考えております」

岸田総理は憲法改正について、このように述べたうえで、「今年は条文案の具体化を進め、党派を超えた議論を加速してまいります」とも訴えました。

施政方針演説は今年1年の内閣の基本方針や政策について訴えるもので、岸田総理の過去の演説では「自民党総裁として」という表現は使われていません。

このほか、岸田総理は経済の再生が「政権の最大の使命」と位置づけたうえで、▼「物価高を上回る所得を実現しなければならない」▼「国民に『成果を実感していただく年』とする」と強調しました。

外交・安全保障をめぐっては、国際社会が「緊迫」の度を一層高める中、「日本ならではのアプローチで世界の安定と繁栄に向け、国際社会をリードする」と訴えました。