電気や水道などライフラインが寸断される中、復旧作業が進む石川県輪島市。被災者だけでなく、県内外から被災地を支えるため集まった人たちに温まってもらおうと、地元のシェフらが炊き出しを行っています。

地元シェフ
「ラップするよ」「気を付けてね」

正午過ぎ、石川県輪島市河井町にできた人だかり。行われていたのは地元シェフらによる炊き出しです。この日のメニューは具だくさんのホワイトシチュー。

被災した男性
「まずあったかいのがうれしい。もうカップラーメンばっかりなのでね。手作りを食べるのがうれしい」
被災した女性
「ありがたいですね、あったかいので。野菜がやっぱりなかなか食べられないので」

炊き出しは、輪島市河井町のフランス料理店 ラトリエ・ドゥ・ノトの池端隼也シェフが、地元の飲食店関係者らと震災の翌日から開始。野菜たっぷりのメニューを1日およそ1500食作り、被災者に無料でふるまっています。

池端隼也シェフ
「最初は何もないのでレトルト・カップラーメンとか。高齢者がそればっかり食べてるので、体調を崩したり高血圧になったりしてるみたいで、すぐ野菜中心の炊き出しに変更した」

温かい料理を食べてほしいのは被災者だけではありません。開始からおよそ1時間後、炊き出し場所の横にはキッチンカーが登場。

スタッフ
「大盛でよかったですか?」

訪れたのは県外から来た支援スタッフです。

被災地支援に来た北海道職員
「体の底から温まる感じでありがたい。被災された方々のものだと思ったけど、2回目通った時に店主が声かけてくれて『お金出せば遠慮なく食べられるんでしょ』と言ってくれたのがきっかけで」
池端隼也シェフ
「復旧支援の方に対しては外で食事しにくいと聞いた。勧めても絶対召し上がらないので、じゃあお金いただいてっていうのはどうなのというところから始まった」

復旧工事などで被災地を訪れた人たちにも気兼ねなく食べてもらおうと、21日からは炊き出しとは別にキッチンカーで販売。1杯500円を募金として預かり、炊き出しの資金にしています。

被災地支援に来た北海道職員
「(代金は)炊き出しの原資になると聞いたので、それであればぜひ私たちも美味しいご飯を食べられるし、食べたお金が力になるんだったらと思って」

無料の炊き出しは、輪島工房長屋前で毎日正午から始まり、キッチンカーでの販売は午後1時から4時まで行われています。