約500万円分の医薬品の廃棄を防いだ『新たなシステム』とは

医薬品ロスの対策として弘前薬剤師会の理事も務める加藤さんは、2023年7月から新たなシステムを導入しました。端末には弘前薬剤師会に加盟する店舗の在庫情報がリアルタイムで表示されていて、足りない薬は余っている店舗から買うことができます。

弘前市薬剤師薬局 津軽 取締役薬剤師 加藤傑さん
「どこの問屋も出荷制限ということで入荷ができずかなり困っていたが、システムのリストに(薬が)掲載されていて、そこの薬局に打診したところ譲ってくださいまして、患者さんに薬を届けられてよかった」

このシステムを使うと、廃棄する期限が迫っている分、医薬品を通常より2割以上安く買うことができるメリットもあり、7か月間で約500万円分の廃棄を防ぐことができました。このシステムを広めるため、加藤さんはいま、講習会を開催しています。