日本の声優がアニメなどで演じた声を自然な喋り方で多言語化することが生成AIで可能になった。声の権利を守りながら、日本のコンテンツをオリジナルに近いまま海外展開する取り組みが本格的に始まろうとしている。
日本のアニメが海外で成長も、生成AIによる不正利用が課題に
海外市場で大きく成長している日本のアニメ。日本動画協会が2026年2月4日に発表した「アニメ産業リポート2025 サマリー版」によると、2022年に1兆4592億円、2023年に1兆7222億円、そして2024年は2兆1702億円と拡大している。
特に歴史的な大ヒットを達成したのが、2025年に公開された「『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座(あかざ)再来」だ。同年11月、日本映画で史上初めて全世界興行収入が1000億円を突破。特に北米では、日本アニメ映画史上初めて2週連続1位を記録するとともに、外国映画の歴代興行収入記録を25年ぶりに更新した。
アニメは映像とともに、声優も重要な役割を担っている。しかし、海外での上映では、現地の声優による現地言語への吹き替え版や字幕版などが用意されている。もしも「鬼滅の刃」の竈門炭治郎や妹の禰豆子といったキャラクターが、オリジナルの日本人声優の声のまま現地の言葉で話すことができれば、作品の魅力をもっと伝えることができるのではないか。
実は、オリジナルの音声の多言語化は、生成AIの進化によって技術的に可能になっている。ただ、生成AIは誰でも利用できるために、インターネットのサイトやSNSではアニメの画像や音声が無断で盗用される事例が後を絶たない。日本のアニメとともに人気を集めている日本の声優の声も、不正に利用される例が国内外で増えているのが現状だ。














