根尾と梅津、ブルペンで最注目

ブルペンで注目したいのは2人の投手、根尾昂投手と梅津晃大投手である。根尾投手は、甲子園での大活躍を引っさげて入団して早や6年目、投手に転向してから初めての1軍キャンプとなる。1年前の2軍キャンプでは投球を崩すこともあったが、シーズン終盤には、先発としてバンテリンドームのマウンドにも立って好投を見せた。先発ローテーション入りをめざすための体力作りの成果が、いよいよ1軍の北谷ブルペンで発揮される。

もうひとりの梅津投手は、右ひじの手術などを経て、2023年9月に3年ぶりの勝利を手にした。その力強い投球には、他球団からも警戒の声が上がるなど、完全復活と同時に、先発投手陣の中心選手に躍り出る可能性もある。

ドラフト1位ルーキー、草加勝投手の離脱はとても残念だが、あえて"新戦力"としての根尾と梅津、両投手の投球が楽しみである。

「サンデードラゴンズ」より梅津晃大投手(C)CBCテレビ

二遊間は誰になる?

今回のキャンプには大きな課題も残されている。二遊間を誰に守らせるか。立浪和義監督が就任して以来2シーズン、その答えは出ないまま3年目を迎えることになった。ショート出身の立浪監督にとっては、セカンドとショートの二遊間に不動のレギュラーを確立することは"至上命題"だろう。

龍空、2年目を迎える村松開人と福永裕基、助っ人のオルランド・カリステ、さらにケガからの復活を期す田中幹也、そんな各選手に加えて、ドラフト2位と3位の津田啓史と辻本倫太郎という新人選手が加わった。8年目となる石垣雅海選手もいる。オープン戦が始まる頃には、最終候補の2人を確定させて、実戦の中で磨きたい。

ペナントレース開幕までの時間はありそうで少ない。立浪竜3年目、逆襲のため最大のキーポイントと言える二遊間問題、キャンプでは誰がどの内野ポジションで守備練習に入るか含めて、見逃せない。

「サンデードラゴンズ」より龍空選手(C)CBCテレビ