いつになったら、痺れや痛みは治るのか…

皮膚科さいとう・斎藤敦医師「帯状ほう疹が特に顔に出ると、顔面神経麻痺、筋肉を動かす神経もやられてしまって、一部動かなくなる麻痺とか目の周りにでると視力障害、耳の周りだと聴力障害、めまいなどの合併症が顔周りだとでることがあります。顔の場合は特に注意が必要です。神経は全部つながっているので、その周辺の神経を通じたいろんな障害がでます。ウイルスが増えた時に炎症が強いと神経が壊れてしまいます。そうすると神経の修復はなかなか進まないので長引いてしまうんです」

顔に帯状ほう疹が出ると、神経痛や痺れ、場合によっては顔面神経麻痺、失明、難聴になることもあり、眠れない、仕事に行けない、うつ症状といった生活の質が低下することにつながります。しかも長期間、症状が続く人もいるといいます。

皮膚科さいとう・斎藤敦医師:「残った痛みの事を帯状ほう疹後神経痛と言います。だいたい帯状ほう疹の2割くらいは長く続くといわれていて、冷えると痛むとか、朝方だけ痛むとか、疲れていると痛むとか、季節によってかわる、気圧によってかわるとか、数か月経っても痛いと言う方もいる」

帯状ほう疹が出た女性:「同世代の友人も帯状ほう疹になっていて、3年経った今でも皮膚に違和感があると言っています。いつになったら、この左顔の痺れや痛みが治るのか。ワクチンを接種しておけばよかったと思います」

斎藤医師は後遺症を回避するための対策として50歳未満の人は、発疹が出てから3日以内に受診、治療すること。50歳以上の人はかかりつけ医と相談した上でワクチンを接種してほしいとしています。