免疫力が低下する季節の変わり目…
帯状ほう疹になると、水痘・帯状疱疹ウイルスに対する強い免疫がつきますが、ウイルスは症状を出さない状態で体の(神経節)に潜んでいて、免疫力が下がると再発するといいます。帯状ほう疹は、一生に一度だけとは限らないのです。
また、帯状ほう疹の発症は夏が多く、7月から9月に高まるというデータがありますが、冬も発症の危険があります。8月の患者数は年平均に比べておよそ14%も多くなります。

これは、夏には水痘の流行が少ないため、水痘・帯状ほう疹ウイルスによる抗体の効果が強まらず、その結果、夏に帯状ほう疹の増加をもたらすと考えられています。そのほか、暑さや紫外線の影響によって体の免疫力が低下し発症しやすくなるということです。

一方、2月は年平均に比べておよそ12%少なく、年間での発症率も一番少ない時期です。しかし寒暖差が大きく、免疫力が低下しやすくなるので注意が必要です。その後、春から夏にかけては、患者が増加する傾向にあるといいます。
帯状ほう疹にかかったとき、なによりも注意したいのが後遺症です。特につらいのが顔に症状が出ることです。