戦々恐々の各国は早くもトランプ・ショックに備える動きが

大統領だった頃、「アメリカ第一主義」を掲げたトランプ氏。当時、自国の製品に高い関税をかけられた隣国カナダは…

カナダ・トルドー首相
「我々は4年間にわたってトランプ前政権の難題を乗り越えてきた。明らかにトランプ氏は“予測不能”だ」 

ヨーロッパからも、不安の広がりとともに備えを始めるべきという声が次々上がっています。

ドイツ・リントナー財務相
「欧州ではいまトランプ氏の話で持ちきりだ。我々はトランプ政権2期目の可能性に向けて、ヨーロッパの競争力を強めて備えるべきだ」

欧州中央銀行・ラガルド総裁
「(トランプ氏2期目に対する)最善の防御策は攻撃だ。そのためには自分たちが強くなければならない」

そして「もしトラ」で大きな影響を受けるのが、外交・安全保障です。

トランプ前大統領
「(NATO加盟国に)こう言ってやった。金を払わないなら、お前たちを守らない」

以前から、「NATO=北大西洋条約機構からの脱退」の可能性に言及してきたトランプ氏。アメリカ議会はそれに備え防御策を講じました。

先月、アメリカ議会は大統領がNATO脱退を決める際の条件として、議会との事前協議を義務付ける法案を可決。一方的な脱退を阻止するための策をとったのです。