中国の王毅外相はアメリカのサリバン大統領補佐官と2日間にわたり会談しました。この中で王毅外相は台湾問題について改めてアメリカをけん制しました。
記者
「中国の王毅氏がバンコクのホテルに到着しました。まもなくアメリカ側との会談に臨むものとみられます」
中国の王毅外相とアメリカのサリバン大統領補佐官は26日から2日間にわたり、タイのバンコクで会談しました。
中国外務省の発表によりますと、この中で王毅外相は台湾問題について「中国の内政問題であり、台湾の選挙は台湾が中国の一部であるという基本的な事実を変えることはできない」と主張。
台湾総統選で与党民進党の頼清徳氏が当選したことを念頭に「台湾海峡の平和と安定に対する最大のリスクは『台湾独立』であり、アメリカは中国の平和的統一を支持しなくてはならない」とくぎを差しました。
台湾総統選後、米中の高官が対話を行うのは台湾総統選後初めてで、あらためて中国側の立場を主張しアメリカをけん制した形です。
このほか、会談では今年の春に人工知能に関する初めての政府間対話を開催することで合意したということです。
アメリカ側によりますと、サリバン補佐官は中国・台湾のいずれからも一方的な現状変更を行うことには反対する立場を示し、台湾の独立を支持しないことを伝えるとともに、台湾問題は平和的に解決されるべきだとの考えを示したということです。
また、中国のイランや北朝鮮に対する影響力を念頭に、イランの支援を受けるイエメンの武装組織「フーシ派」による商船への攻撃が相次いでいることや、北朝鮮の弾道ミサイル開発、ロシアへの武器供与などについて懸念を伝えたということです。
アメリカ政府高官は、双方がバイデン大統領と習近平国家主席による電話会談の数か月以内の実施を目指すことで一致したと明らかにしたほか、ブリンケン国務長官が再び北京を訪れることへの期待も示しました。
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