いざというときのための備え「TKB48」

石巻赤十字病院 植田信策副院長:
「小学校の避難所であっても、住民たちで最初から炊き出しを行っているところがあった。要するに自炊状態。もともと地域のコミュニティがしっかりしていて、毎年お祭りがあるという。お祭りの時に協力し合って食事を作っていたから(今回も)できたんだと言っていた。」

植田副院長は大きな災害が発生した場合でも食事やトイレ、寝床など基本的な生活環境をすぐに整えられるよう備えておくことが大切だと強調します。

石巻赤十字病院 植田信策副院長:
「自治体として準備できるもの、個人として準備できるもの、いろいろある。例えば携帯トイレが売られているので、それを常に持っておく。食料に関しても最低限の備蓄食を用意しておく。運営側、被災自治体だけでなく都道府県庁も含めて、何が優先で何が必要だというのことを知識を持ってすぐに動ける状況にしておかなければいけない。」

植田副院長が代表理事を務める避難所・避難生活学会では防災への備えに必要な考え方として「TKB48」を提唱しています。Tは「トイレ」、Kは「キッチン」Bは「ベッド」で、これらを災害が起きてから48時間以内に避難所に揃えることができれば、災害関連死を防ぐことにもつながるとしています。