危険な"床で雑魚寝"と"トイレの処理"
石巻赤十字病院 植田信策副院長:
「土足で雑魚寝をしていると、人が歩くことで粉塵が巻き上がる。粉塵を吸うと、そこに含まれているウイルスや菌を吸い、肺炎を起こしたり、喘息をおこしたりする人がいる」

こうしたリスクを避けるために有効なのが「段ボールベッド」です。高さがあって、床に寝るよりも保温効果があるため、睡眠の質も上がるということです。また、避難所では仮設トイレの数が少なく使い勝手の悪さも見受けられたといいます。

石巻赤十字病院 植田信策副院長:
「(震災から)5日目に行った避難所では、300人規模で仮設トイレが3つしかなかった。仮設トイレは外にある。この時期は寒く、階段もある。足腰の不自由な方はなかなかそこに行けない。」
簡易トイレで対応するところもあったといいますが、正しい処理をしないと感染症のリスクがあり、トイレに行くことを我慢することにつながると指摘します。
石巻赤十字病院 植田信策副院長:
「水を飲んだり食事をするのを控えようという気持ちになる。水を飲まないと脱水症につながる。精神的ダメージが大きいですよ、トイレが使えないということは」

一方、住民同士のコミュニティが確立されていた避難所では自分たちで生活を管理できていたケースもあったと話します。