3月の卒業式に向けて高知県四万十市の中学生がコサージュを作りました。材料は地元産のヒノキをカンナで削った“かなば”です。

コサージュ作りは『四万十(しまんと)ヒノキ』という良質の木材が四万十市にあることを紹介し、四万十川流域の環境に関心を持ってもらおうと宿泊体験型モデルハウス「四万十ヒノキの家」が市内の小中学校で開いています。

講習会は四万十市立中村中学校で行われ、3年生157人が技術の授業としてクラスごとに参加しました。生徒たちは指導者や保護者らに教わりながらコサージュ作りに挑戦。削ったヒノキに触れ、匂いを感じることも貴重な体験です。

(生徒)
「いい匂い」

(生徒)
「爽やか」

生徒たちはヒノキの“かなば”に霧を吹きかけて伸ばした後、折り曲げたり、巻いたりしながらバラの花の形に整えていきます。

(生徒)
「巻くのも、どれくらい力を入れたらいいのか難しいです」

(生徒)
「ヒノキのコサージュできました。ちゃんとバラみたいに開くように意識しました」

完成したコサージュは3月13日の卒業式で、3年生が胸につけることになっています。