(江村美咲)「心技体それぞれ課題はいっぱいある。ただ最後の直近の大会は理想の形に近づけてはいるかなと思うので、ちょっとずつクオリティを上げていきたいと思う」

東京でのメダル獲得へ激しい練習で追い込み続けていた江村にとって、コーチが変わったことで技術だけでなく競技への向き合い方も変化したといいます。

(江村美咲)「一度、燃え尽き症候群みたいなものを経験してからしっかり休むことの大切さも学びましたし、メリハリはすごく大事だなと思えるようになったので、オフは完全にフェンシングから離れて自分の好きなファッションとか食べ物を楽しむ時間が増えました」

「オリンピアンで代表監督の経験もある父親は心強い存在」

海外を転戦する中、つかの間の休暇も思い切り楽しみ、その様子を自身のSNSでも発信しています。江村を陰ながら支えるのがフェンシング一家の家族です。

(江村美咲)「悩んだときは何でも相談できる一番心強い存在ですし、もしオリンピックでメダルがとれたら一番にかけてあげたい」

(父・江村宏二さん)「これが世界選手権のメダルです。私たちがやりたくてもなかなかできなかったこと」

娘の金メダルを感慨深く眺める父親の宏二さんは1988年のソウルオリンピックにフルーレで出場、2008年には監督として北京で銀メダルに導きました。

(江村宏二さん)「世界選手権のサーブルで金メダルを取ったことにみなさんが驚かれます」