アメリカ大統領選挙が本格的に始まる中、激戦州の一部で大きな影響力を持つとされるUAW=全米自動車労働組合は24日、バイデン大統領への支持を表明しました。

UAW ショーン・フェイン委員長
「UAW(全米自動車労働組合)はバイデン大統領を支持します」

UAW=全米自動車労働組合は、大統領選挙で民主党のバイデン氏を支持する理由として、去年、3大自動車メーカーに対して一斉ストライキを行った際、バイデン氏がスト集会に参加するという現役大統領として異例の対応をとり、組合への支持を鮮明にしている点などをあげました。

一方、共和党のトランプ前大統領については、大統領の任期中を含めストの際に組合を助けなかったなどとして、強く非難しました。

バイデン大統領
「私は史上最大の労働組合の味方の大統領になるという約束を守った。皆さんからの支持を得られて光栄だ。皆さんを応援することを誓う」

UAWにはおよそ40万人の組合員が加入。特に、トランプ氏の支持層が厚いラストベルト=錆びついた工業地帯と呼ばれる中西部のミシガン州などで大きな影響力を持っているとされていて、労働者からの支持をめぐる戦いが激しくなりそうです。