子どもと若い世代のがん患者が治療を始めてから10年後の生存率について、国立がん研究センターが初めて集計し、子どものがんの多くでは、5年後から10年後で生存率があまり低下しないことがわかりました。

国立がん研究センターが全国のがん診療の拠点病院など851の施設で行った調査によりますと、2022年の1年間にがんと診断、または治療を始めた人はおよそ110万4000人でした。2018年から2019年の平均と比べて2.3%増加しました。

また、▼14歳までの小児がんと、▼15歳から39歳までのAYA世代と呼ばれる患者のがん治療を始めてから10年後の生存率について、初めて集計しました。

2011年に治療を始めた小児がんでは、▼白血病で5年生存率が88.4%、10年生存率が86.2%、▼脳腫瘍で5年生存率が73.5%、10年生存率が71.5%となりました。

10年生存率は全ての世代のがんでは46.0%であるのに対し、小児がんでは、がんの種類によりおよそ7割~9割と比較的高く、5年から10年にかけて生存率が低下しにくい傾向がありました。

一方、AYA世代では、▼乳がんで5年生存率が90.0%、10年生存率が83.5%、▼子宮頸がん・子宮がんで5年生存率が88.6%、10年生存率が87.2%でした。

AYA世代では、がんの種類によって生存率の低下にばらつきがありました。