今季一番の寒波が襲来、山陰ではこのあとも油断できない状況が続きます。
24日は積雪や路面の凍結によってスリップ事故が続出。また、走行中のトラックがスタックし、山陰道では立ち往生が発生しました。


24日夕方、松江市の山陰道。フロント部分が大破した車が中央分離帯付近で、進行方向とは反対の向きに止まっています。

24日、山陰各地でこうしたスリップ事故が相次ぎました。

キャスター 小林健和
「朝の通勤通学時間帯、米子市でも非常に多くの雪が舞っています。JR米子駅前、こちら一本筋になっているんですが、きょうは非常に視界が悪いです」

この冬一番の強い寒気の影響で、断続的に雪が降り続く山陰地方。

街の人は
「すごい雪ですね。自転車で来たんですけど、前が見えない時が何回かあってつらかったです」
観光客は
「私たちはインドネシアから。インドネシアに雪無いです。だから、おもしろい、寒いですけどね」

午後になると、雪はさらに増え続け…

記者 入江直樹
「午後3時過ぎの松江市です。先程から冷たい風とともにまた雪が降り始めました。県内各地には大雪警報が出されていてまだまだ油断は出来ません」

記者 安松裕一
「午後3時の鳥取市です。あさからの雪は止む気配がありません。積雪も(手を突っ込む)20センチ以上はありそうです。」

各地の積雪は、午後5時の時点で
鳥取県大山町で 74センチ
鳥取市     32センチ
邑南町     38センチ
隠岐の島町で  33センチなどと
なっています。

記者 清水栞太
「こちらではひっくり返った車が看板に衝突しています。タイヤ跡を見るとスリップして横転したものだと思われます。」

路肩に横転してしまった車。現場には、スリップしたであろうタイヤの跡が残されています。

また、松江市内の別の場所では後方が大きくへこんでしまった車にも遭遇。

JAFの職員
「雪によるスリップしての乗り上げだったりとかそういった事故が多いですね。今日はそればっかりって感じですね」

さらに…

丸山聡美アナウンサー
「上り線はこのように動いていますが、下り線は現在30分以上動きがない状態です。」

鳥取県湯梨浜町の山陰道下り線泊・東郷IC~はわいICの間で、走行中のトラック1台がスタックし、午後3時前から最大およそ2キロに渡って車の立ち往生が発生。

その後も別のトラックがスタックするなど、影響が長引きました。

こうしたなか…

鳥取県 平井伸治知事
「残念ながらこの鳥取県はJPCZの向かう先になると想定されるようになってまいりました。」

鳥取県が開いた大雪情報連絡会議で平井知事は、記録的な大雪をもたらす日本海寒帯気団収束帯、JPCZが北陸から鳥取県に移りまとまった雪が降り続く可能性があると危機感を露わにしました。
そして、不要不急の外出や車の運転をなるべく控えること、長距離の大型トラックなどは鳥取県を迂回することなどを強く呼び掛けました。