韓国グルメを求めて人で賑わう東京・新大久保。しかし、住民は「ポイ捨て」の被害に怒っていました。さらに、横浜の住宅街では「車の不法投棄」も。撤去できない理由とは?

■「言うこと聞かないですよ、観光客は」韓国グルメの聖地・新大久保で住民を悩ませる“ある問題”

騒動の舞台となっているのは、東京・新大久保。外国になかなか行けない今、韓国気分を味わえると平日・休日問わず多くの人が行き交います。

皆さんのお目当てはチーズが伸びるハットグなどの韓国グルメ。新大久保は本場の味が手軽に楽しめるまさに韓国グルメの聖地です。

観光客の女性
「韓国のご飯を食べに来ました」
「チーズタッカルビが食べたいです」

ところがいま、住民を悩ませる“ある問題”が起きています。

近隣住民
「言うこと聞かないですよ、観光客は。ダメダメ。自分たちが楽しめればいいって感じ」

“韓国グルメの聖地“新大久保に一体、何が?

取材を開始するとまず目に飛び込んでくるのは、思い思いのグルメを頬張ったり、インスタ映えの写真を撮ったりと楽しむ観光客の姿。



ところが彼らが去った後に残されていたのが…

記者
「街中をみると食べ物のゴミだらけです」

お店の前のみならず、路地裏の住宅街にまでもゴミが。

韓国グルメの食べ歩きの聖地“新大久保”では、店側がゴミは買ったお店で捨てるよう呼びかけているほか、地元町内会は住宅街で食べたり、ごみを捨てたりしないよう観光客に求めています。

しかし、こうしたルールを無視し、ゴミをそのままポイ捨てする人の姿がここ数年絶えないのです。

ポイ捨ては新宿区の条例違反。住民や店主たちは街を何とかきれいにするべく、後片付けに追われていたのです。

記者
「捨てた、捨てた、今捨てましたね」

食べかけをそのままポイ捨て。注意をしても…



記者
「いいんですか?あのままで?」

ポイ捨てをした女性
「いいからいいって言ってんじゃん!」

こうしたごみのポイ捨て被害に長年、苦しんでいるビルがあります。

記者
「バリケードのように柵がしてあって、貼り紙には“立ち食い禁止”と書かれています」



そのビルの前で記者がハリコミました。

行き交う人の多くが手に持っていたのは、暑い夏の今、大人気のかき氷やアイスなどの韓国スイーツです。

女性
「夏なので夏っぽいものが食べたいなって思って」
「フワフワなかき氷とかあったので。TikTokとか見ていたので、それを見て食べたいなって思って」

多くの人がルールを守り食べていたのですが、アイスを手にしたある男性は、人ごみが嫌なのか、あのビルの前へ。そこへ住民が近づき…ゴミ箱があるお店の前で食べてほしいと注意しました。

男性も素直に応じたかに見えたのですが…

記者
「住民から注意を受けた男性が戻ってきました。住宅街の方向へ向かって行きます」

再びあのビルの前に…そして

記者
「空になったカップを置いて立ち去りました」

なんと、食べ終わったアイスのカップをポイ捨て。そのままビルの前に放置し、立ち去ったのです。記者が男性を直撃すると…

記者
「今、ゴミ捨てられましたか?」

ポイ捨てをした男性
「…(無言で手を左右に振る)」

記者
「新宿区の条例で“ポイ捨て”は禁止だが?」

ポイ捨てをした男性
「…(無言)」

取材班がゴミを回収するよう注意をすると、ビルの前に戻り、ゴミを拾い、ゴミ箱へ。男性は無言で、その場を去りました。