映画の最高峰「アカデミー賞」の候補が発表され、宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」など日本に関連する3作品がノミネートされました。

アカデミー賞の候補作品が23日に発表され、日本に関連する3作品がノミネートされました。

長編アニメーション賞にノミネートされた宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」は、今月7日に行われたアカデミー賞の前哨戦とされるゴールデングローブ賞で日本作品で初めてアニメ映画賞を受賞しました。

宮崎監督の作品は4度目のノミネートで、2003年には「千と千尋の神隠し」でアカデミー賞を受賞。スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは「2度目のオスカーがもらえたら、本当に嬉しいです。3月の発表を心待ちにします」とコメントしています。

国際長編映画賞には、俳優の役所広司さんが主演を務める「PERFECT DAYS」がノミネートされました。この作品で役所さんは、去年5月のフランスのカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞しています。役所さんは「ノミネート発表までドキドキしていました。少しだけホッとしました。感謝の気持ちでいっぱいです」と心境を語っています。

また、山崎貴監督の「ゴジラ-1.0」は、日本作品で初めて視覚効果賞にノミネートされました。「ゴジラ-1.0」は、1989年に北米で公開された「子猫物語」の持つ邦画実写作品の興行収入記録およそ1329万ドルを、公開からわずか5日で塗り替えるなど注目を集めています。山崎監督は「まさかオスカーに絡むことができるとは想像していなかったです。新しい扉が開いた感じです」とコメントしています。

さらにメーキャップ・ヘアスタイリング部門では、「マエストロ:その音楽と愛と」に参加した京都出身のカズ・ヒロさんがノミネートされています。カズ・ヒロさんはこれまで2度同部門を受賞しています。

注目は原爆の開発を主導した物理学者の伝記映画「オッペンハイマー」で、作品賞など最多13部門でノミネートされました。

アカデミー賞授賞式は、アメリカ西部ロサンゼルスで3月10日に行われます。