全国の看護学校で“パワハラ”を伴う指導が相次いでいるとして、当事者の家族らが指導環境の改善を求める要望書と3万人分以上の署名を厚生労働省などに提出しました。

当事者の家族らは午後1時ごろ、議員会館を訪れ、厚労省の担当者などに指導環境の改善を求める要望書と3万人分以上の署名を提出しました。

長男が看護学校に通っていた女性は、長男は同級生全員の前で教員から声を荒らげられ叱責されたことなどがきっかけで、学校を中退することになったと話しました。

看護学校を中退した息子の母
「患者さんのために活躍できたはずの人材が看護学校に潰されてしまいました。もう二度と看護学校による被害者を出さない。それが私の願いです」

この女性が行った看護学生や卒業生などを対象にしたアンケートでは、看護学校の授業や病院の実習で睡眠時間が取れないほどの大量の課題が出るほか、教員から暴言などのパワハラを受けたという声が相次いでいるということです。

女性らは要望書で、パワハラを伴う指導が確認された看護学校に罰則を求めるなど、政府に具体的な対策を取ってほしいとしています。