コロナ禍に減少した観光客が今、戻ってきています。こうした中、特に外国語が堪能な観光ガイドの需要が高まっています。育成の現場を取材しました。
より良い思い出作りのために
観光客で賑わう熊本城。

駐車場には大型バスが並び、コロナ禍前の活況を取り戻しつつある今、観光ガイドの需要が高まっています。
ボランティアガイドの高畠茂穂(たかはた しげほ)さん(79)、この日は鳥取県から来た夫婦に加藤清正が講じた熊本城の地震対策を説明しました。

くまもとよかとこ案内人 高畠茂穂さん「そうなんです。ここは地盤が柔らかいので、地震が来た時にかなり揺れるんですよ。そこで彼(加藤清正)は(地震が起きた時)瓦を落とすと軽くなって本体が守られる(構造にしたんです)」

夫婦で鳥取から旅行 宮脇勝弘・明子さん「ちょっと深掘りして情報をいただけると観光が充実した感じになります」

ガイドの存在感が高まる一方で、課題も。
くまもとよかとこ案内人 高畠さん「質の高さと能力を、研修をやりながら、レベルをあげるために努力しています。それと外国語」
コロナ禍で激減した熊本市の外国人観光客は回復傾向にあり、さらなる魅力発進のためガイドへの期待も高まりますが…

九州通訳・翻訳者・ガイド協会 水谷みずほ会長「日本人の話す英語って意外と分かってもらえないです」
そこで今年度から熊本市が始めたのが『地域通訳案内士』の育成です。