「今世紀最大の事業」と島をあげて祝った施設の完成

離島はさらに深刻です。ひとたび水不足になると、本島から船で水を運ぶこともしばしば。北大東村に海水から真水をつくる施設が誕生したときには、喜びに沸きました。

Q味はどうですか?
宮城一夫 北大東村長(1984年取材)
「最高!こんなにうまい水はどこにもない。もう最高です。この事業は我が北大東島にとって今世紀最大の事業じゃないか、県内でも初めての事業ということで、我々も非常に誇りに思っております」

復帰以降、水源確保のためのダム建設が進みました。淡水化施設も離島を含む各地に整備され、断水の記憶は薄れつつあります。

それでも、ひとたび少雨傾向が続くと、水が足りなくなってしまう背景には、沖縄の人口が増えたことや、観光客や大型施設の増加なども関係しています。

大切な資源を枯らさぬよう、節度ある水利用が求められます。