中国を訪問している社民党の福島みずほ党首は中国共産党の幹部と会談し、福島第一原発の処理水放出に反対することで一致しました。
王滬寧政治局常務委員
「(社民党は)必ずや中日関係の改善と発展を推し進め、地域の平和と安定の維持に積極的な役割を果たすものと期待し信じている」
社民党 福島みずほ党首
「侵略戦争でたくさんの甚大なる被害を与え、たくさんの皆さんに犠牲を強いたことについて、改めて心からお詫びを申し上げます。日本の国民と中国の国民は絶対に戦争をしてはなりません」
社民党の福島みずほ党首は19日、中国共産党序列4位の王滬寧政治局常務委員と会談しました。会談で王氏は、福島第一原発の処理水放出について「社民党が反対の立場だということは理解している。海は人類共通のものなので、汚さないことを望む」と述べ、処理水放出をやめるよう日本政府に呼びかけることを求めたということです。
これに対し福島党首は「放射性物質を海に放出すべきでないというのが社民党の立場だ」と述べ、「放出を止めていきたいと考えている」と応じたということです。
中国政府は去年8月の処理水放出以降、日本に対し厳しい姿勢を見せており、今回、処理水放出に反対の立場をとる社民党の訪中をきっかけに、改めて中国側の主張の正当性をアピールしたいものとみられます。このほか、福島党首が日本に対するビザの緩和を求めたのに対し、王氏は「日本も相応の対応をしてほしい」と述べるにとどまりました。
また、スパイ容疑で拘束された日本人男性らの釈放についても「中国は法律に則って処理する」と述べたということです。
これに先立ち、福島氏は中国共産党の中央対外連絡部の劉建超部長とも会談。劉部長は能登半島地震へのお見舞いを述べたうえで「今、中日関係は前を継承して後を切り開く、大切な時期にある」という認識を示しました。
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