18日、岸田総理が岸田派を解散すると表明した事で、他の派閥への影響も避けられない状況です。
二階派も解散を決定「我々の判断です」
日比麻音子キャスター:
岸田派は解散を表明。そして、二階派でも解散が決定されました。
二階氏は、「政治への信頼を取り戻すために、志帥会(二階派)を解散する結論に至り、先ほど所属議員の了承を得た。(解散は)岸田総理の政治的な方向に追随していくわけでもないし、我々の判断です」と話していました。

星浩 TBSスペシャルコメンテーター:
二階派でも、不明朗な経理が発覚しましたので、その責任を取って、けじめをつけるということなんでしょうが、未来永劫、派閥を作らないと言っているわけでもないので、偽装解散にならないように気をつけてもらいたい。
日比キャスター:
そもそも派閥とは何なのかといいますと、“政策の実現を志す人が集まるグループ”のことです。
総裁選においては、リーダーを派閥の力で総裁に押し上げる。
選挙においては、応援演説など、派閥をあげて支援をしていく。
政治資金においては、派閥独自に支援する。
ポスト配分においては、閣僚などのポストに、派閥から推薦をする。

今年に入って、政治資金の透明性の拡大や、派閥のあり方に関するルールづくりなどを議論する自民党の「政治刷新本部」が立ち上がり、1月中に中間取りまとめをするということになっている。

そんな中、岸田総理は18日、岸田派の解散を表明しました。
なぜこのタイミングだったのかといえば、3年間で3000万円以上の収支報告書への不記載の疑いで、岸田派の元会計責任者が19日、略式起訴となりました。その前に、岸田派解散を表明したという形になるわけです。

星浩 TBSスペシャルコメンテーター:
責任を取る形で表明したが、麻生氏、茂木氏には、根回しをする時間がなかったのではないか。
不記載のあった当時、岸田氏は、派閥の会長でしたし、自民党の政調会長でもあった。トップとしての責任は重いわけで、その責任を明確にしなくちゃいけない。そこで、この際、形勢逆転のために派閥解消を打ち出して、主導権を握ろうという計算なのでしょう。
ただ、事件全体の概要がわからないし、誰も説明してない。医者の世界でいうと、病気の症状がわからないのに、ビタミン剤だけ飲みましょう、みたいな話。どう見ても、国民は釈然としない結論になっている。