実は子育てしている人に身近な感染症

この病原菌、劇症型になるものには「A群溶血性レンサ球菌」が主なもので、他にB群、C群、G群などがあります。「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」で報告が多いのは30歳以上だということです。

この病気、子育てしている人には大変身近な「溶連菌感染症」というのがありますが、実は「溶血性レンサ球菌」を略して「溶連菌」なんですね。

子どもがかかりやすいのは「A群溶血性レンサ球菌」の咽頭炎。子どもの喉が痛くなってしまうというのは、結構よくある症状ですよね。

産婦人科医 宋美玄さん:
溶連菌は2023年の年末からすごく流行ってますね。

山内キャスター:
「A群溶血性レンサ球菌」の劇症型というのが今回の病気だということなんです。

過去最多の理由として、東京歯科大学市川総合病院呼吸器内科の寺嶋毅医師は、2023年12月、溶連菌の咽頭炎が子ども中心に流行し、さらに、海外(欧州)で毒性が強く、感染力の強い新たなタイプの溶連菌が発生していて、このタイプが日本でも確認されたそうで、このあたりが原因ではないかと話していました。