愛媛県松山市は、中心部の再開発を後押しするため、国の「都市再生緊急整備地域」の指定を目指しています。
来年度中の指定に向け、そのエリアや整備方針がまとまりました。
19日は、国や県のほか、地元の経済界などでつくる協議会の会合が開かれ、国が再開発を後押しする「都市再生緊急整備地域」の指定に向けた素案がまとまりました。
それによりますと、指定を目指すエリアはJR松山駅から勝山交差点にかけてのエリアと、県民文化会館周辺などです。
整備方針の中には、JR松山駅周辺に交通ターミナル=バスタを整備するプロジェクトなど交通機能の強化や、まもなく工事が本格化する市駅前広場の整備のほか、県が国際会議などに対応できる施設を検討している県民文化会館前の整備などが盛り込まれています。
(松山市都市デザイン課・岡田拓也主幹)
「行政だけの社会資本の整備だけでは、都市再生はできないのではないかと考え、国の制度を活用し、官民が一体となって松山の中心市街地を再生させようと取り組みを始めた」
▼「都市再生緊急整備地域」制度とは
「緊急かつ重点的に街の整備を進めるべき地域」を国が指定するものです。
現在、全国で52の地域が指定されていて、同じ四国では高松市がすでに選ばれています。
指定を受けると様々なメリットがあります。
まず、指定地域の中で新たな施設を整備する際、延べ床面積や建物の高さなどの制限が緩和され、自由度の高い計画を立てることができます。
また、民間企業などが施設を整備する場合、金融支援や税制上の優遇措置を受けることができます。
松山市は内閣府に対して3月に取りまとめた内容を申請する予定で、来年度中の政令指定を目指しています。
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